ライブレポート
2021年7月31日、大阪梅田にあるライブハウス ボニーラ梅田で開催された「ボニーラUMEDAラストライブ」に KOICHI INOMATAがゲスト出演。
すっかり世の中の敵のように扱われてしまったライブハウス。
気付けば、KOICHI INOMATAも1年半ぶりのライブとなった。
ライブハウスは少し様変わり。マスク必須、体温を測り手指消毒、アクリル板やコロナ追跡システム活用。
しかしながら、待ちに待った久しぶりのライブ。いよいよ幕開け。
早速の1曲目はラブソング『LOVE SONG』。静まる会場に優しくもヴァイタリティーあふれる歌声が響き渡り、心酔してしまう。
あぁ、ライブってこうだった、こう直接胸に突き刺さるように伝わる…そう思わせてくれたひとときだった。
1曲目にして会場はクライマックスの場面がやってきたかのようだ。1曲目なのに…これ以上何も出せないのではないか?と変な不安さえよぎるほどに圧倒された。
感動的な幕開けを演出し終え、2曲目は、打って変わってアップテンポな『PELA・ PELA』。
今回はフルバンドながらアコースティックバージョンでドラマー山貫氏はカホンで参戦。カホンの軽快なリズムとともに颯爽と走り抜けた。
息のあった演奏にノリノリのメロディーにオーディエンスも一体となりKOICHI INOMATAワールド全開。
この後に勢いよく良曲の目白押し。RAIN、NEVER STOP、NOW IS THE TIME…
どれもメッセージ性が強く、そのうえ昨今の状況下、力強く歌い上げるその姿に、今を生きていくことへの”祈り”や”願い”が溢れ出す。まさに力の歌。
MCで「これをみんなと共有したかった」と告げた後に、ラストの曲となった『今日をただ』。
リラックス感が見られ、とても心地がよい。溢れ出してきたこの1年半の色々な思いを鎮静させてくれた。
優しく包み込み、不安だらけの最初の一歩にそっと背中を押してくれるようなリカルド尾石氏との絶妙なハーモニー。
コロナ禍のせいもあり、これまで以上にイヤホンから流れる歌に元気や勇気をもらう機会が断然多い。
しかし、今日は全身全霊で練りだされる魂の唄声を直に味わい尽くし、リモートでは味わうことのできない、真っすぐに放たれたエネルギーを受け取った。
KOICHI INOMATAの生命力。それが体現された渾身のライブ。
これからの活動にさらに注目していきたい。
セットリスト
LOVE SONG
PE・LA・PE・LA
RAIN
ドライフラワー(cover)
NEVER STOP
NOW IS THE TIME
今日をただ
文責 S.T